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活躍する卒業生?修了生

芸術学

国際芸術祭「あいち」組織委員会 プロジェクトマネージャー

塩津 青夏

SHIOTSU Seika

2008年 卒業

本学卒業後、2010年に名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程(美学美術史専門)を修了し、同年4月より愛知県立美術館学芸員。2017年4月より、国際芸術祭「あいち」組織委員会事務局プロジェクトマネージャー(学芸担当)をしています。

芸術学では、美術史や現代アート論、そして美学まで、美術に関する幅広い知識を身につけることができます。自分の関心のある分野については、専門的な文献を読み、先生との1対1の指導のなかで研究を深めていきます。しかし芸術学の勉強は、なにも部屋にこもって、文献を相手にだけするものではありません。美術館やギャラリーの作品、そして実際に作品を制作している身近な学生とふれあいながら、美術について広く考えていきました。現在私が美術館の学芸員として仕事をするなかで、この芸術学で学んだことが、とても大事なものになっています。また現在は、近年のアートシーンでも重要な役割を担っているトリエンナーレや芸術祭と呼ばれる展覧会の仕事に携わっています。その中では、グローバルな現代アートの実践、あるいは地域に固有の伝統や記憶、そして東西の美術に関する知見と批評的な視座が必要になっています。望ましい社会とアートのあり方について考察し、新しい価値観を生み出していくために必要となる専門的な技術や知識を培う場所が、ますます求められているように感じます。