中日新聞社 事業局 文化事業部
小田川 祐希
ODAGAWA Yuki
2019年 卒業
本専攻では、美術史、現代アート論、美学、保存修復に関する幅広い知識を身につけることができます。座学だけでなく、油画や彫刻などの実技の時間もあるため、制作過程を通して素材や技法についても学ぶことができます。また、定員5人に対して常勤の教員が4人もいます。学生と教員の距離が近く、学びたいものを見つけたらすぐに相談し、指針を示してもらえるのが本専攻ならではの魅力です。
私自身は「将来的に展覧会に携わる仕事がしたい」と思い、現代アート論と展覧会の企画について学ぶために、本専攻に入りました。入学時から継続的に、アートスペースや美術館でインターンシップ生としてお世話になり、展覧会づくりの現場に出て学ぶことに力を入れていました。指導教員と講義外の時間に、展覧会の企画趣旨について話すことも多々ありました。それらの経験を活かして、卒業前にはアートの企画コンペティションに応募し、学生生活の集大成として自分で企画した展覧会を実現させました。
現在は、志望通り、展覧会事業に携わる仕事をしています。在学中に培った美術の知識や展覧会企画の経験を直接的に仕事に反映させることができており、それらが少しずつ形になっていくことに喜びを感じています。
振り返れば、本専攻での4年間は、自分がやりたいことについて真剣に向き合い、今後やっていきたいことについて熟考した濃密な時間でした。